学生時代、とても頭がいいけど、元気で明るいですが、すごくなよなよした男の子がいました。

少し変わり者で、周りからは「おかま」と言われていました。

殆ど関わりがなかったので、僕もゲイだと思っていました。

学年では有名だったので、悪い意味で目立つ存在でした。

仲良くなった日

中3のとき、同じクラスになりました。

たしか、クラスの男女の比率が違ったので、くじ引きにより隣の席が男子、男子という組み合わせもありました。

それで自分と、その男の子が隣同士になりました。

それから喋るようになったのですが、どうやらゲイではないことが分かりました。

話を聞くと、好きな相手も女子でしたし、男は恋愛対象外。

そこで初めて知りました。

それからだんだんと仲良くなっていきましたね。

プライベートで遊ぶということはなかったですが、学校の放課後とかはたまに下校時間まで喋っていたような気がします。

自分が偏見をもっていたと気づいた瞬間でした。

空き教室で、二人で話す。

いつしか気軽に話すようになっていて、ある日空き教室でたわいもない話をしたことを思い出しました。

「僕も男らしくなりたいんだよ~」

という彼に「じゃあまずは自分のことを俺って言ってみたら(笑)」

なんて、喋ってました。

学年探しても、自分のことを僕と言っていた人は、彼だけだったと思いますね。

それも、目立ってた理由だったのではないかと思います。

でも今はその校舎も富山の解体業者により、取り壊されてしまいました。

懐かしい思い出です(笑)